地盤補強の種類編
地盤調査の結果、その地盤が弱い(やわらかい)と判断された場合は、地盤を補強しなければなりません。
地盤補強は、杭状の補強材を打ち込む工法と、軟弱な地盤そのものを固めてしまう工法にわけることができます。
表層改良
弱い地盤が浅い場合に用いる。
建物の下の地盤にセメントを入れて攪拌しながら混ぜ込んで、地盤自体を強くする方法。
➡約2M程度の地盤に有効
地表面の勾配が小さく地盤改良面よりも地下水位が低い土地に向いており、狭小地や変形地でも可能。
柱状改良
弱い地盤が深い場合に用いる。
安定した地盤までセメントミルク(セメント系固化剤と水を混ぜたもの)を注入して柱状に固めた円柱状の改良杭を造ることで、建物を支える方法
戸建住宅では一般的に採用されており、自重の重いビルやマンションなどでも用いられている。
➡約2M~6M程度の地盤に有効
軟弱地盤で不同沈下の可能性のある土地の場合に向いている。
鋼管杭
柱状改良では対応できない深さのときに用いる。
支持層に到達した金属製の鋼管により、建物を支える方法。
非常に深い層まで杭を届かせることができるので、コンクリートの住宅やマンションで施工されることが多い。
➡約15Mぐらいまでの地盤に有効
表層改良や柱状改良では対応できないケース、支持層がある土地に向いている。
おわりに
地盤改良工事は以前「表層改良工法」「柱状改良工法」「小口径鋼管杭工法」の3つが主流でしたが、最近ではさまざまな工法が存在します。ずっとずっと安心して生活できる家づくりのためにも地盤を良好な状態に整えましょう。